セカンドポスト

雑記(フットボール/エンジニア/旅行/語学)

ウィーン在住LASKファン アウェイ遠征記 UELアウェイ vs LiverpoolFC (イングランド)

Servus!

 

今季のUELグループリーグ最後のアウェイゲームにして大一番、Liverpoolでのアウェイゲーム。

„Europapokal, der Traum wird real!“

ヨーロッパカップ、夢が現実になる!

まさにこの言葉通り、プレミアチャンピオン、ヨーロッパチャンピオン、そしてかつて世界王者である相手にガチの試合、そしてアウェイゲーム。夢のような一日だった。

 

 

 

まずは前日までの滞在先であるマンチェスターから電車で一時間ほどしてLiverpool lime streetを目指す。

 

Liverpoolへ

すでに列車の中にはLASKのスカーフやシャツを身に着けた人もちらほら。個人旅行の人はマンチェスター空港入りをしている人がほとんどである。ウィーンからだけでなくザルツブルクミュンヘンフランクフルトから。

Lime Street駅に着くとそこにも多くのLASKファンが。2日間英語ばかり聞こえてきたがこの日はドイツ語ばかりになる。ドイツ語はたいして話せないのにホームの気分である。

市内観光

試合前の集合まではかなり時間があるので市内を観光する。観光中も大量に知り合いに会う。LASKのパートナー企業によるオフィシャルツアー組とも遭遇。確か8機ほどLinzからチャーター便でLiverpoolまで直行している。

父親がBeatlesファンなのでいくつかお土産やゆかりの場所を回って家族LINEに投下していく。

Liverpoolのファンショップも覗いてみた。ユニフォームのコーナーは男女ともに用意されており、男子は遠藤航、女子は長野楓花のシャツが棚の先頭にあった。日本人としてこんなメガクラブのショップに先頭で置かれているのは誇らしい。日本人観光客が多いからかもしれないけど。日本人のファンからはあまり評価が高くないらしい遠藤だけどもこの日以外は頑張ってほしい。いや、やっぱり代表戦以外頑張らなくていいや。

Anfieldへの行進

集合はLiverpoolのナイトクラブ、パブ街の中心部に14時。キックオフは20時なので6時間前から。スタジアムへの移動開始は17時から。徒歩50分強を歩く流れだ。

パブではいつも通りみんなとビール飲みながらどうやってここまで来たか、前日何してたかなど談笑していた。なかなかアウェイには来ない人や自分の職場の常連さんたちもイングランドで会うことができるなんて幸せだった。

 

この日のチケットは約2350枚と言われている。基本的にはほとんどの人が行進に加わるので約2000人ほどの行進であったと思う。LASKの平均観客数は1万3千人ほど。Linz自体の人口は20万人ほどである。ざっくりと街の100分の1の人が来ているという計算になる。まぁこれが多いか少ないかは何とも言えないが、Linzの街を歩いていても中心部以外マジで人がいないので個人的にかなりの数がLinzからきているイメージである。

試合

約1時間前にスタジアムに入場。夢のアンフィールド。小中学生の時に一番見ていたのはChelseaのLampardとLiverpoolのGerradだった。Ryan Babelの19番ユニフォームも父親に誕生日プレゼントで買ってもらった。ある意味雲の上の存在である。LASKからしてもFC東京からしても。

試合前のYou'll never walk aloneは本当に申し訳ないが少し口ずさんでしまった。気づいた知り合いが「おいTaki、今日は歌うな!」と言ってくる。約8か月ぶりのYNWAをここで聞くとは思ってもみなかったが、気持ちはやっぱり複雑で変な感じがした。

 

試合内容はもう完敗。正直手も足も出ていなかった。仕方ないこれは。ちょっとレベルが違う。

試合後

日本にもLiverpoolファンはたくさんいるのでLASKがどんな見え方しているのか気になったのでTwitterエゴサしてみた。まぁピッチのクオリティは批評対象にはならないだろうとは思っていたが、想像以上にLASKのファンに対する好印象が多くあった。

 

イングランドオーストリアでは応援文化が違うし、イングランドでは常に歌を歌う文化ではないので目立つのは当たり前と言えば当たり前ではある。ただ過去2回のイングランドアウェイ(スパーズ、マンユナイテッド)がコロナで無観客となり、3度目の正直と言わんばかりのイングランドへの旅だったのも大きい。

 

賛否や異なる意見はもちろんあるとは思うが、ウルトラスとは単純に応援するだけでなく、僕らはここにいる。と存在感を出すことも一つの役目である。上記のようなツイートがLASKを知らない層にも波及していくこともウルトラスのメリットであると思う。決して暴力やルール違反の発煙筒、それによるピッチへの影響(投込みや侵入など)を肯定しているわけではないが、スタンドから我々とは?と主張することはフットボールスタジアムの中では重要な要素の一つであると思う。

さいごに

試合前のパブでいつもお世話になっているともにウィーンに住む友人に聞かれた。

「Taki、モスタルからの帰りのバス、ドブロブニクでビーチで俺たちがなにを話してたか覚えているか?」

思えば約3か月前のドブロブニクモスタルからの帰りに1泊LASKファンの友人たちと旅行していた時のこと。移動中に抽選が行われ、Liverpoolとの対戦が決まった時、どうやって行こうか、いま航空券取った方がいいか?どのくらいアウェイチケットがあるか?ずーっと話していたのを思い出す。

それが今現実になったこと、Liverpoolで同じ時間を過ごせたこと、こんなに幸せなAway Daysはしばらくないだろう。国際試合は本当に夢があるし、僕らのストーリーは唯一無二、プライスレスだ。

LASKでも東京でも構わない、クラブのストーリーも一緒に作りたいし、自分の、そして友人や家族のストーリーと共に生きていきたいと思った。

ウィーンに来て8か月が経った

現状記録と気持ちの掃きだめ

ビザの期限までは残り4カ月。ただ日本人なのでプラス6カ月ビザなしで滞在可能。なので検討の結果シーズンの終わる6月頃に帰国することに一応なった。

  1. LASKの試合にできる限りいくこと
  2. ヨーロッパを周遊すること
  3. フルタイムのポジションを獲得すること
  4. ドイツ語のレベルをB2まであげること
  5. エンジニアとしての領域を広げること
  6. フットサルやる→サッカー含め

諦めた3と4は置いておいて、他はもう十分やれている。まだブログは更新していないけどリバプールまで行けたし、フットサルもオーストリア2部のクラブでプレーすることになった。

 

一見満足度の高い生活にも見えるがクリスマスシーズンになるとやっぱりサッカー以外の友達がいないと寂しい。街行くカップルやグループを見るたびに羨ましいなぁと思う。大学生で留学でもしてればまだコミュニティに入れたんだろうけど、ここはワーホリのつらいところ。もちろんスタジアムに行けばいつでも一人じゃないし、プレーする場もある。ただそこに行かないとコミュニティの中にいないというのはかなりつらいなと最近思ってきた。別にデートがしたいわけじゃないし、毎日パーティがしたいわけじゃない。

年越しも一人かぁと思うとさすがに寂しい。隣の芝はいつも青い。

 

そして1月はオーストリア全体でウィンターブレイク。一応フットサルはあるものの自由な時間が増えてくる。またどこかに旅に行くか、自己啓発するか。日々自分の英語とドイツ語に自信がなくなっていく日々である。

LASKがなければ日本に帰りたいと思う日もある。なんで来たんだろうとか。

 

強い気持ちで遊べるだけ遊ぼうと思う。

イングランド遠征記 マンチェスター編

Servus!

LASKのLiverpoolアウェイと合わせてイングランドフットボールを満喫する5日間。最初の2日間を過ごしたマンチェスターを振り返る。

 

イングランド遠征 こう戦う - セカンドポスト (hatenadiary.com)

Manchester & Leeds | England Away days | Man City | RB Leipzig | Leeds Utd | Swansea - YouTube

 

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ウィーンからロンドンへ

お金は限界まで抑えたいのでまたしても早朝便のRyanairでロンドンへ。トゥールーズに行くときに使った便と同じ便である。知る限りほとんどの個人手配のLASKファンはマンチェスター行きなのでここではまだ同志は見ることができなかった。マクドナルド感覚で利用しているウィーンラウンジをプライオリティパスを紛失したため使えないのでぎりぎりに空港に行った。ロンドン到着後、National railを使ってマンチェスターへ。途中でtubeも経由しながらマンチェスター ピカデリーへ向かう。

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マンチェスターに到着、観光

約2時間半強の列車旅でマンチェスターピカデリーに到着。Airbnbのチェックインまで少し市内を観光する。

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この時点で少しLandstrasseler(LASKのウルトラス)ステッカーを街中で見るようになる。それ以外には数週間前にユナイテッドと戦ったFCコペンハーゲンのステッカーも。ただオーストリアやドイツに比べるとステッカーの数はかなり少ない。きれいだなと感じてしまった。(笑)

Etihad Stadiumで4年ぶりのCLアンセム

この日のメインイベント、EtihadでのManchester City vs RB Leipzigとのゲームへ向かう。両クラブともGL突破は決まっているのを試合後に知った。消化試合ではあるものの1位は死守しておきたいCityというところか。欧州にいるからこの期間中に1度はCLアンセムとCLレベルのフットボールを見たいという理由で取った試合。スタジアムは7割くらいが観光客だったと思う。RBのファンもそれほど多くなく、チャントもほとんどなかった。かといってCityも”C'mon City”しか歌える人がおらずほぼ続かない。最高の選手たちが繰り広げる世界最高のショーを見に来ている感覚である。

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アブダビ首長国が石油で作ったクラブとレッドブルで作られた会社のためクラブ。世界最高の舞台でオイルvs会社のプラスチックダービーであった。

ピッチのクオリティは言わずもがな素晴らしく、前半はRBの中央誘導のプレスがハマリ、カウンターから2点先行。Cityはバイタルまではボール進めることはできるもののPA内にはなかなか侵入できず、ミドルも打てないので悪い取られ方で盤面をひっくり返される場面が多かった。後半はドクの投入をきっかけにサイドでアイソレーションかけてラインの押し下げ、3CBの釣り出しができるようになり決定機を作ることができるようになった。立て続けに2点入り、終盤にはついに逆転。ヨーロッパチャンピオンの凄さを痛感した。

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国立フットボール博物館

2日目はリーズへ移動する前に国立フットボール博物館へ。イングランドフットボールの歴史的アイテムが展示されていた。小中学生のころ一番見ていた海外サッカーはプレミアリーグチェルシーだったのでテリーやランパード、ジェラードなどの展示は面白かった。他にはクレストの歴史や黒人選手の歴史、戦時中のフットボール、女子フットボールの始まりなどイングランドならではの内容でもん族度の高い展示であった。日本については特にみることはできなかったが、なぜかフットボールゲームのコーナーにジェフのジェニー人形が展示されていた。

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リーズへ

再びNational railでリーズへ。約1時間の列車旅。特にリーズでやることはないのでお腹を満たすためにフィッシュアンドチップスを食すのと、ひたすら市内を徘徊していた。

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Elland Road, Marching on together

市内からのバスで約20分でElland Roadへ。Prime Videoでの”ホームへ連れて帰って”を見ていたのでElland Roadの雰囲気は生で感じてみたかった。スタジアムはギネスをはじめとした複数のビールが楽しめる。Cityはアサヒビールのみである。日本人的にはうれしいが。

ファンショップにはadidas originalsのグッズもたくさん。東京がadidasの頃はずっとこれをして欲しかったんだけど、、、f:id:shogayaki_mainichi:20231208160605j:image

 

試合前にはアンセムであるMarching on together の合唱で選手入場。試合中も何度もアカペラで合唱された。

相手はSwansea。こちらも元プレミアクラブのカーディフクラブである。アウェイファンは100人行かないかなくらい。

試合はキックオフのプレーでLeedsがネットを揺らすがオフサイドで取り消し、その取り消しのFKから10秒ほどでSwanseaが先制。おおざっぱなフットボールと観客の反応がいかにもイングランドフットボールでこの時点で非常に高い満足度。

試合はLeedsのクオリティの高いサイドアタッカーを中心に終始押し込む展開。気が付けば前半のうちに逆転していた。特に逆転ゴールの瞬間はちょうどロスタイムでコンコースにいて、中継画面を見ながらの瞬間だった。試合中でもコンコースでみんなと中継を見ながらビールを飲むなんて文化は知らなかったから興味深い。スタジアムに来てスタンドで試合を見ながらビールを飲む以外の選択肢もあるんだなと。少なくとも日本とオーストリアでは試合中のコンコースにこんなに人数がいるのは見たことがない。

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試合はLeedsが追加点を入れてそのまま勝利。

帰りはバスがなかなか来ず、終電もあるのでUberで駅まで。ほとんどの人が自家用車で来ている、バスは小さいし本数も少ないので1回で乗り切れなさそうなので行く人がいれば注意してほしい。

Liverpoolへ

朝の電車でこの度のメイン都市、リバプールへ。さすがにそわそわが止まらない。自分のクラブがメガクラブと対戦するなんて、しかフレンドリーマッチではなく。こんな経験をさせてもらってるのは本当に幸せである。リバプール編に続く。

イングランド遠征 こう戦う

Servus

ヨーロッパリーグ アウェイ Liverpool戦に向けて初めてイギリスに行くことになったので休みを取って5泊6日のイギリス旅行に行くことした。オーストリアに来る前は想像もしていなかったイギリス。

約20か国行ってサッカーも15か国くらい見てるけどイングランドは初めてだしプレミアリーグも見たことない。前回のホームでのLiverpoolが初めてのプレミアクラブだった。イングランドなら週末どこで見試合見れるみたいな話をたくさん聞くのでできるだけ観戦する予定。

 

旅程は以下の予定

 

11/28 渡英& UCL Manchester City - RB Leipzig

11/29 Leeds Utd -Swansea City

11/30 UEL Liverpool - LASK

12/1 London 観光

12/2 Millwall - Sunderlamd

(12/3 帰国& Austria Wien - LASK)


物心つく前から You'll never walk alone を聴き歌い続けて約20年と少し。遂に対戦相手として聴くことになるとは思いもしなかった。どういう気持ちになるだろうか、歌いたくなりそうな気もする、でもブーイングする気にはならない気がする。もしLiverpoolの試合をテレビで見る人がいればアウェイにアジア人がいるのを探してみてください。アンフィールドで、エンドウとかミナミノって言われるのかな。

 

プレミアの試合も1試合は見たいなと思ったんだけどどれもチケットのハードルが高いし値段も高い。(Anti modern football🖕)

 

Liverpoolではビートルズ関連、Manchesterではフットボール博物館、ロンドンは特に何も決めてないけどハリーポッター関連かなと。大英博物館も興味あるけど1日半で見て回れるレベルじゃないと思うので悩みどころ。

 

おすすめがあれば教えてほしいです。イギリスに興味全然なかったので全く観光知識なない。

 

また遠征記上げます。

 

Forza ASK! 

 

ウィーンに来て7か月が経った。

現状記録。残り5カ月。半年を切った。長いなと思っていた1年ももう半分が過ぎた。

振り返る前に今後の身の振り方を整理する。

就活:オーストリアでの就職、ヨーロッパでの就職も含めて諦めた。

理由は家族の問題だったりパートナーの問題だったり、年齢の問題だったり将来のキャリアの問題だったり。欧州で働くというキャリアを付けるのも一つ目標としていた今回の挑戦だったけど叶わなかった。残念だけどこれが実力。日々自分の語学力、センスのなさに失望している。結局はどれだけ勉強したかだと思うけど、自分はこの部分ではできない人なんだなと思った。

 

日本への帰国:ワーホリビザの切れる3月末、もしくはその1,2か月後には遅くとも帰る。オーストリアブンデスリーガ、そして自分のプレーするサッカーのシーズンが終わるまでできれば残りたいなとは思うけど。結局は周りからは遊んでるだけといわれる中残るのはなかなかメンタルがきついのでどうなるかわからない。

 

  1. LASKの試合にできる限りいくこと
  2. ヨーロッパを周遊すること
  3. フルタイムのポジションを獲得すること
  4. ドイツ語のレベルをB2まであげること
  5. エンジニアとしての領域を広げること
  6. フットサルやる→サッカー含め

3と4については諦めることにした。そもそも英語もなかなか厳しいという現実が大きい。5については友人が立ち上げたSES事業を手伝えないかと相談中。経験を積ませてもらえたら本当にありがたい。6は最近試合にも出始めた、かつ11月からはフットサルのシーズンも始まる。練習参加からさせてもらえそうなので期待大。

 

さいごに

オーストリアでできた友人に会えなくなると想像するたびに本当に寂しい。かといって日本に帰りたくないわけでもない。日本とオーストリアがもっと近ければいいのにと何度も思う。ヨーロッパ出身ならもっと楽だったのかなとか。そろそろ会うのが最後の人も出てきてしまうんだろうか。最後の挨拶くらいドイツ語でできるようにしておきたい。考えたくもないが最後の別れの文章をすでに考えてしまう自分がいる。

ウィーン在住LASKファン アウェイ遠征記 UELアウェイ vs Toulouse FC (フランス)

Servus!

アウェイ3連戦の最後、UEL Toulouse アウェイゲームの遠征記。モスタルに続く海外アウェイ。フランスというと行きやすいイメージはあるものの、トゥールーズはウィーンやリンツからの直行便がなく、皆様々な方法でアクセスしていた。

この日のVlogはこちら

youtu.be

 

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今回の旅程

往路:ウィーン→ロンドン→トゥールーズ
復路:トゥールーズ→マルタ(トランジット泊)→ウィーン

という謎ルート。往路はロンドン違いで同じ人がいたがさすがに復路同じ人はいなかった。マルタは1泊した方が安かったのでトランジット泊。小国好きとしては行ってみたい国の一つであった。

他の人の経路はフランス国内ではパリやマルセイユ、ニースからの列車、それ以外ではロンドン、ローマ、バルセロナマジョルカ島などの第3国を経由してのフライトが多かった。リンツ空港は大きくないので、ミュンヘン、もしくはウィーンから飛ぶ人がほとんどだったはず。

 

まずはロンドンへ

今回も早朝6時のフライト。電車はやってないのでVALという空港行きシャトルバスに乗る。家がWestbahnhofの近くで本当に助かっている。約2時間弱のフライトでロンドンへ。朝早く、しかも時間ギリギリだったので空港ラウンジで朝食は取ることができず、バナナと水だけ取ってゲートへ向かった。

ロンドンではトランジット約4時間。約20か国目くらいだと思うが初めての英語圏。まぁ空港だけだけど。ラウンジ利用しようとしたものの予約必要でウェイティングリストに登録する形だった。SMSで連絡するといわれて待てど来ないので突撃したら、とっくに送ったと。オーストリアのSIMがなぜか動いておらず、受信してなかった。時間もないので近くのカフェで軽く食べることに。痛い出費。

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トゥールーズ初日

午後3時頃に到着。トゥールーズは暑いと聞いていたが、ウィーンとロンドンよりかなり暑かった。空港直結のトラムが工事中のためバスと他のトラムを乗り継ぎ1時間弱で宿の最寄へ。朝ご飯をまともに食べられなかったのでPaniniのケバブを食べる。Paniniのケバブって初めて見た。カタールでもお世話になったカルフールで飲み物とバナナとこしらえてまずはチェックイン。Airbnbでゲストルームに泊まったがかなりいい部屋だった。市内にはちょっと遠いのがネックだけど静かだし許容範囲。

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夜は少し市内を橋の周辺を散歩。UNIQLOを発見し、買い込む準備をしてこなかったことを悔やむ。冬のアウェイに向けて暖パンが欲しい。もうオーストリアは冬の一歩手前のような季節。

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トゥールーズ2日目

早朝便と移動疲れでお昼手前まで寝てた。お昼ご飯はLASKファンと合流するため、歩いて市内へ向かう。南フランスは鴨肉が有名とのことで鴨のグリルソテー。鴨南蛮そばが大好物の自分にはぴったりの街である。その後コーヒーをはさみ、ミーティングポイントへ。

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試合前

早めに着いたのでミーティングポイントはまだ人がまばらであった。ここトゥールーズに来るファンはもう大体顔がわかるくらいに絞られてくる。Imstにも行ったし、お前はどこにでもいるなとみんなから言われる。どこに行っても声をかけてくれるあなたたちにこっちは感謝してもしきれない。マーチ予定時間の1時間前辺りから徐々に人が集まってくる。ウィーンで学生やってる知り合いの子も一人で来てて合流。警察に警備されながら約45分ほどの距離を歩いた。遠かった。

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スタジアムはラグビーワールドカップの装飾とUEFAの装飾が入り混じる今しか見られない光景。そしてスタジアムにはステッカーなし。ウルトラスからも貼るなと事前に通達されていた。これはワールドカップのためだろう。でも味スタはラグビーワールドカップの時ステッカー貼ってる人いたよね?

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この日のチケットはほぼ完売、トゥールーズにとって14年ぶりの国際試合、数年前まで2部にいたクラブなら盛り上がらないわけはないだろう。LASKファンは多く見積もって200人行かないほどだったと思う。

第一声を上げただけでスタジアム全体からブーイングされる感覚、久しぶりで気持ちいい。歓迎されている気分になる。

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試合

内容はボール保持するも持たされている感が強く、しかもゴール前ではパスの選択が多くなる悪循環。取られ方も悪く、数的不利の非カウンターになる場面も多かった。いつもならAndradeならどうにかなるだろうで楽観できるが、この日はさすがに一人ではきつそう。カウンターから押し込まれた流れでこぼれ球を詰められて前半に失点。

後半は触るだけのビッグチャンスが2回もあったのに枠に飛ばせず。セットプレーかZuljしか点獲る術がないのがつらい。Ljubicic頼むよほんと、何本外せば、何回オフサイド引っかかれば気が済むんだ。。。東京時代のケイマンを見てる気分だ。ただ彼はクラブに貢献したい気持ちが前面に出てたけど、ハイドゥクから来た彼はどうだろうか。ELでのLASKはショーケースではない。

試合後

再び警察の同行の元、ミーティングポイント方面へ歩いて帰る。自分と知り合いの大学生の子は逆方向の宿だったので途中でファングループから離脱。途中で怒りの毛部場を平らげ帰宅した。その後ファイトがあったとかなかったとか。

マルタへ

再び早朝6時の便でマルタへ。空港までの公共交通機関はないので他のLASKファンと共にタクシーで空港へ。

マルタにはお昼頃についた。なぜかSIMのEUローミングが使えず、あたふた。どうにかバスに乗ったものの、アパートの住所は間違っており、通行人に聞いて回る。さすがにしんどいが、マルタは英語がかなり通じる国なので助かった。

バレッタを散歩しランチを取り、宿近くのビーチでのんびりして過ごした。体調もそんなに良くなかったし。10月でも海水浴できるのは良いな。日本人留学生もちょこちょこ見かけた。

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翌日、お昼の便でウィーンに戻った。マルタのラウンジにはチキンシシカバブという名で完全なるもも焼き鳥が提供されていた。串がもう完全に焼き鳥である。

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さいごに

一点気になることがある。ここトゥールーズラグビーワールドカップでも使用されており、試合の日も絶賛期間中、この後にも試合は予定されている。(ELは10/5、その次のラグビーは10/9)東京開催の時、味の素スタジアムが約3か月使えなかった理由は何なのだろうか。マルセイユボルドー、リールなど、並行してリーグ1は行われている。FC東京はその間アウェイ7連戦、途中のカップ戦ホームも他県や別の会場でのプレーを強いられた。この差は何なんだろうか。ラグビー協会とサッカー協会の中の悪さなのか、FC東京またはJリーグのロビー活動、交渉力のなさが理由なのだろうか。秩父宮でサッカーを見ることができたり、アウェイ連戦はそれで楽しかったが、試合終了後になどの怒りが湧いてきた。なぜ切れているのかは自分でも謎だが。

 

代表ウィーク開けはアウェイ4連戦が待っている。今のところ全部行く予定かつ1試合はウィーンなので個人的ホーム。楽しみたい。

ウィーン在住LASKファン アウェイ遠征記 vs Wolfsberger AC

Servus!

アウェイ3連戦の2戦目、オーストリア南部のKärnten にあるWolfsberger ACとのアウェイゲーム。通称WAC

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Wolfsberg はGrazとKlagenfurt の間あたりにあり、ウィーンから行くにはGrazからKlagenfurt 行きのバスに乗る必要がある。Wolfsberg に駅はあるんだけど工事かなんかで運用されてないらしく、Graz - Klagenfurt 間はバスが運行されている。

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電車2時間半、バス1時間ほど、約4時間の旅である。そしてドイツのWolfsburg とは一文字違い。紛らわしい。

 

試合前

たまたまWolfsberg 行きのバスにLASKファンの友人が乗っていたので一緒にレストランへ。ビールとドイツ語でフライパンの意味であるPfandlというグラタンをスタジアム横のレストランで平らげる。Sägewerk というレストランで自分で紙に書いてトッピングなどを注文するレストラン。

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スタジアム

いつも通りアウェイセクターへ。

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WACは数回ELに出場しているが、スタジアム要件を満たせず、GrazやKlagenfurt のスタジアムを借りて戦っていた。ゴール裏はなく、メインとバックスタンドと牛小屋のようなアウェイセクターのみ。メインとバックは比較的新しい。そしてブンデスリーガのチームには珍しく陸上トラックが存在するスタジアムである。昔はアウェイセクターに屋根がなかったらしいがライセンス要件が出来たためつくられたらしい。日本の某クラブもさっさと屋根くらいつけて欲しい。ちなみに昔はとりあえずの椅子もあったらしい。

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秋にしか飲めない赤ワインの半熟ドリンク、シュトゥルムを初めて飲んだ。飲みすぎると下痢になるらしい。お腹の中で発酵が始まるんだそう。お腹が激やわなので小サイズで我慢しておいたがめっちゃ甘くて美味しい。
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試合

試合内容は試合の入りは良くて得点したもののVARサポートでハンド取り消し。リュビチッチ、キミは何回VARやオフサイドで取り消されれば気が済むんだ、、、安易な失点とGKのミスで前半0-2。後半相手が1人退場してPKで1点返すのがやっとでシーズン2敗目。

 

試合後

決勝点につながるミスをしてしまったLawal。滅多に選手の名前はコールしないが今回は試合後終始Lawalのコール。この日はミスが決勝点だったが今シーズン素晴らしいパフォーマンスを披露していて、RBに戻ったオーストリア代表のAlex Schlagerの後釜、むしろ彼より全然良いんじゃないかというクオリティを見せてくれている。間違い中ここまでのシーズンのベストプレーヤーの1人である。ここまで彼がいなければ少なくとも3敗くらいはしていただろう。リバプール戦も彼じゃなければ5点取られててもおかしくない。

東京も今シーズンの鳥栖アウェイ、スウォビィクのミスで負けたが多くのファンはスタジアムで彼のコールをしていたと思う。(オーストリア渡航前最後の試合だったがこれもまたフットボール、人生である)こちらでもミスを責めるのではなく、次に向けてサポートする文化でよかった。

 

次はトゥールーズアウェイ。日本代表が初めてW杯を戦った街、スタジアムなので日本人としても楽しみである。Vlogも撮れたら撮る。あとチケットを忘れないように。

 

Auf Wiedersehen