どうもヨーロッパウルトラス厨出羽守です。
日本に帰ってきて1ヶ月、帰国当日以外は全てスタジアムに行けている。1年半の間に変わったような変わってないようなクラブ。でも明らかに試合中のスタンドの雰囲気は良くなったと思う。すごい声が出てる。
リーグ2連敗、天皇杯でJ2クラブに負け、国際試合のチャンスは薄い。棚ぼたの3位はもちろん欲しいけど。
別にコールリーダーでもないし何かをゴール裏でやってるわけじゃないけど、自分の中でここがこうなって欲しいなぁみたいなのはオーストリアにいてやっぱり強く思うところはあって。
誰のためにゴール裏に集まり歌っているのか?
直近3連敗、確かに内容はクソだ。だからと言って試合後にわざわざ罵声を選手に浴びせる意味がよくわからない。拍手しろとは言わないけど、仲間じゃないの?と。何を叫んだり言ってるか知らないけどさ。何を考えたり、どんなスタンスで応援しようと個々で勝手にやったらいいと思うけど、どんな選手もスタッフもファンも同じ仲間なのは間違いないんだから。
負けたら突き放すように文句叫ぶのは熱いサポートなのか?レフェリングや監督の采配にいちいちネガティブな反応したり、スケープゴートを試合後ならまだしも試合前から探し続けることに何の意味があるのかはわからないし、スタンドで誰と戦ってるのかよくわからない姿が増えたのは間違いない。
選手もわざわざ反応しなくていい。無視すればいい。そんなところにエネルギーを割かないで欲しい。ただ一点、たかが素人のスタンドにいる人間に言われたくらいでキレてるヤツは"おれはこのクラブでプレーしてやってんだよ"みたいな奢りが見えて仕方がない。
まぁそもそもそんなキレるようなこと言うなよって話ではあるが。
んで監督は自分の選手が罵声を浴びている中、後ろで指咥えて立っている。自分たちを守ってくれない監督に誰が着いてくる?監督としてのタクティカルな能力よりもそっちが気になる。
LASKを昨季途中でクビになったSagederはウィンターブレイク後1ヶ月以上勝てなかった時、選手を引っ込ませウルトラスの前に立ち、批判をその場で受け止めてたうえで選手を庇っていた。まぁその数週間後にクビになるけど。
メディアの前で選手を庇う発言するのは良い。だけど選手が晒されてるのはメディア以前にピッチだよ、と思う。
新しいファンを企画や国立開催で取り込むのは大事。だけどこのクラブでプレーしたいと思ってくれる選手はもっと大事。移籍がライトになり、簡単に海外に移籍していく。ITエンジニアが外資に転職していくようにJリーグクラブを踏み台にしていく選手も多い。僕らのクラブはショーケースではない。サラリーマンとして働くようにプレーする選手よりも仲間としてプレーしてくれる選手を作りたいし大事にしたい。
そんな想いを忘れずにスタンドにいたい。
消費するだけではいけない
クラブのグッズを全部揃えたり、好きな選手のグッズを集めたり、スタジアムで写真を撮ったりデートに使ったり、楽しみ方は無限大なのでそれを否定するつもりは全くない。でもその楽しむためのプラットフォームであるフットボールクラブって消費するだけで成り立つものなの?
一方ピッチに視点を移すとこのクラブを"消費"するためにプレーしてるように見えてしまう選手もいる。海外に行くためとか代表に行くためとか東京に住みたいとか。本心はそうだとしても、ここに骨を埋めるポーズは見せて欲しいしその結果どこかに買われるならどこに行ったって後押ししたいと思える。
あとは安易に選手の応援歌作りすぎて選手が調子乗ってるんじゃね?みたいなことも思ったりする。
この前、小学生10人くらいが試合終盤にゴール裏コンコースに来た。何人かはスクールのウェア着ていたり、来場者プレゼントのシャツを着ていた。コンコースには自分も含めた大人(僕が大人かどうかは置いておいて)がいてどこで見たらいいかフワッとしていたから自分たちのいたスペースに連れてきた。すると周りの大人の真似をして腕振ったり頭の上で手拍子してみたり友達と軽いモッシュしたり、この光景を見ただけでこの試合に来た価値あったなぁと思った。
この中から10年後もスタジアムに通う子がいるかはわからない。でも自分がそうだったようにスタジアムに通う"生え抜き"はスタジアムに来る子供からしか生まれない。
いずれ僕らはスタジアムに来ることが難しくなるほど老いるしいつか死ぬ。少なくともこの小学生よりは先に僕らは死ぬ。そう、あなたのお子さんよりも先に。
自分の人生を楽しむだけのツールとしてクラブを使うのか、自分の子供、孫以降も永劫繋いで行きたいクラブなのか。出羽守発言させてもらうと自分がオーストリアで会った友人たちは全員後者だった。例えLASKだけじゃなく3部クラブのファンでもティーンエイジャーでも。
言葉を選ぶのが難しいけど、クラブがアマチュアレベルまで落ちたり、財政難になってしまった時、そのクラブを自分のクラブだと10年20年後に言ってくれるのは誰なんでしょう。
"消費"することに夢中で子供が邪魔とかマナー悪いとか、いちいちSNSに書くようなスタジアムに普通の親は連れて行きたいですかね。僕らみたいな狂人ではないごく普通の親御さんが。
ここで指す消費がどんな意味なのかはこの駄文にたどり着くような方なら察してくれると思うので明記はしない
子供は国の宝と言いますけど、クラブの宝でもある。たとえその子がプレーで将来クラブに貢献できなくても、自分のクラブだと胸を張っていってくれる子をたくさんつくることも同じくらい大事。
この点、クラブはとてもアクションをしていると思うだけにファンが後ろ足で砂を掛けるようなことはしたくないなぁと思う。
さいご
出羽守にならないように気をつけた結果ただのお気持ち表明になってしまい恥ずかしい限り。ヨーロッパでは〜なんて主語がデカいし自分の知る限りなんてオーストリアとその他周辺みたいなところしか知らない。
向こうのウルトラスも何かあったら直接またはメールしてくれみたいなこと言ってるけど、直接そんな話できるのは数人だけだと思う。自分の仲良くしてもらってた人たちはそういうことにオープンだし話しやすいけど他のファングループは保守的でアグレッシブだったりする。
東京だって同じだろう。まぁ本当に求めてるのかどうかはどちらも知らないけど。おれが口出ししたらしたでそれこそ出羽守だしw
最後に言いたいのは某クラブのチャント歌詞にある以下のセリフ
選手はやってきてそして去る。
背番号12は永遠にスタンドに立っている。
今そこにいる選手はいつか去る。スタッフもビジネススタッフも。ただNo.12の仲間としてプレーしたい、働きたいと思ってくれる人と一緒にクラブを紡いでいきたいっすね。