セカンドポスト

雑記(フットボール/エンジニア/旅行/語学)

俺の東京ダービー

明日、7月12日、12年ぶりの東京ダービー

ついにか、という想いと、面倒だな、という想い。楽しみなんだけどどこか楽しめない感覚。東京でサッカーを始めて東京で育って東京と共に大人になり(そのせいで頭がおかしくなり欧州に住み着き)、この日にスタジアムに行けないもどかしさ。でもどうにかヨーロッパからでも試合は見れそうで一安心。でも帰国するか?なんて無駄な思考をしなければいけなくなったことに対して腹立たしくなってきた。勝ち上がるなよテメェらは。

 

スタジアムで思い出を話したいけど、できないのでここで好きあらば自分語りをさせてもらう。

 

東京ダービーの思い出

2004 ナビスコ準決勝

試合結果|試合日程|FC東京オフィシャルホームページ (fctokyo.co.jp)

もっとも記憶に残る東京ダービー。台風で延期になり、確か水曜日だったのか観客もまばら、確かその日も雨が降っていたと思う。当時小学生、味スタに行くときはいつも家族4人で自転車で通っていたがその日は母親の送迎で父親と二人で見に行ったから雨だったような気がする。

その頃はまだバックスタンドで見ていて、1人チャントを歌っていたが試合見ろよ、と毎回親に言われていた。

はっきり試合内容は覚えてないけど、前半で楽勝モードになってもう勝ったな~決勝どうしよっか、みたいな雰囲気から同点に追いつかれて延長戦。父親が母親にまだ今日は終わりそうにない、と連絡していたのは覚えている。

延長に入り早々にルーカスのVゴール。自分の周りがどんな雰囲気だったか覚えていないけど、はっきり覚えているのはルーカスが自分のユニフォームを引っ張りながらゴール裏に走って行って、ゴール裏からは地鳴りのような歓声と雪崩が起きていたのは覚えている。あっという間に終わったおかげで味スタから関東村の途中まで母親の迎えが来るまで父親と二人で歩いた記憶がある。

このVゴールと2002年浦和戦の福田健二Vゴール、この2つのVゴールが自分を東京に染めたに違いない。

自分がプレーした日

自分はサッカーでは緑と対戦することはなかった。そんなに上のレベルではやれなかったし。でも数年前東京ヴェルディフットサルチームというクラブができた。どんなクラブなのか説明はいらないでしょう。自分は今まで2回対戦した。苦い思い出を聞いてもらいたい。

1度目の対戦時、彼らは元Fリーガーなど強力な選手を揃えてきていて、結果は完敗だった。自分も勝手に意識していたし、家族にも「お前、そこに負けるとかないだろ」と言われる始末だった。彼らは昇格していき、僕らは昇格を逃した。

2回目の対戦時、彼らはメンバーが変わり若い選手や経験の浅い選手が主体のチームになっていた。周りはそんなに前回の負けを引きづってる感じはなかったけど、チームメートからは「こいつを2回もヴェルディに負けさせるわけにはいかない」を合言葉のようにして戦ってくれた。結果は勝ったものの、自分は決定機外し、PKも失敗。全く、なにもできずに終わった。チームメートに感謝である。散々負けられないと言っていながら自分の無力さに腹が立つ。

ちなみに弊チームでは何度かユニフォームや練習着を緑にしようと案が出ているが毎回ボツになっている。理由は緑にすると俺がチームを辞めるからである。

緑の友達

自分の幼馴染で小さいころから一緒にボールを蹴っていた友人がいる。彼は緑のスクールでサッカーを始めて以来、常に緑である。アンダーの下部組織も緑。学校も一緒に行き、お年玉で一緒にスパイクを買いに行き、同じ大学で大学帰りに一緒に銭湯に行く。社会人になり、彼は仕事の関係で東京から離れてしまい、連絡もなかなか取っていなかったが、コロナ禍にDAZNで放送された2008年の東京ダービーをきっかけに連絡を取った。

緑「見るの忘れてた、どうやって見れる?」

俺「お前負けた試合見るの?ドMだな。見逃し配信で見れると思うよ」

緑「今野が福西に殴られるところが見たい」

オチはないけど、これもダービー。かな。

さいごに

他にも見た試合はあるだろうけどぶっちゃけ覚えてるのはJ2の時くらい。あとはあんまり記憶にない。だけど、FC東京でサッカーを始め、東京ガス時代の選手からサッカーを教わっていたし、自然とそういう敵対心はいつの間にかあった。

12年も経てば選手も変わるし、応援してる人も変わるだろうし、敵対心も薄れていくだろう。でも12年も経ったからこそ、その間も常に上のカテゴリーにいたからこそ、負けてはいけないと思う。なんでこんなに意識しているかわからない人もいるだろう、無理に意識する必要もないけど、身内からその気持ちを否定するのはやめてほしいなーとは思う。

誰だって何かしら大なり小なり敵対心を持っていると思う。過去にされた酷いサービスだったり、常識のない取引先、どこかのブランドの商品は買わない!という人もいるだろう。なんとなくだけど、それと似たようなものなのかなと思ったりもする。違うかもだけど。

大前提、サッカーは地域のスポーツだから、その地域で1番のクラブがトップカテゴリーでプレーすべきだと思う。スタジアムの経緯だったり、FCニッポンだったり、理解するのは難しいかもしれないけど、単純に”俺たちの東京”が”俺たちの東京”で1番でありたい!と思ってくれる人が多いといいな。

日本一、世界一を目指すならまずは東京一でしょう。

 

何より勝ってくれないと、こちらでの孤独なメンタル、マジで病むのでマジで勝ってください、頼むよピーター!