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雑記(フットボール/エンジニア/旅行/語学)

オーストリアのサッカー事情(2か月住んでみた人の感想)

2022-2023シーズンが終わったので感じたことを書こうと思ってたらもう今週末からはプレシーズンの開始。新しいシーズン始まる前に書いておこう。

約2か月毎週オーストリアサッカーを見て、平日はプレーをしている自分が感じたことを書いていきたい。応援もしてプレーもするって日本でも少ないけどわざわざヨーロッパに来てまでそれやってる日本人っていないんじゃないかな。。。(もしかして自分コンテンツになる?)
マチュアシーズンも終わり、来季からプレーするチームもオフシーズンに。ただオーストリアブンデスリーガは冬の中断が長かったり、UEFAコンペティションの予選が7月から始まったりするのでシーズンスタートが早いみたい。

 

トップリーグ

客層はJリーグと比べてもそんなに変わりはないと思う。家族連れはたくさんいるし、中高生だけで来てる子もよく見る。LASKの場合はクラブのオフィシャルグッズを着てる人も多い(黒白のカジュアルシャツやキャップを着用している人が多数)。それ以外のクラブはユニフォーム以外のオフィシャルグッズはそんなに身に着けていないような感じだった。

家族連れはファミリー席が用意されているの大きいと思う。ヨーロッパの多くのクラブのアウェイ側ゴール裏はファミリー席となっている。Jリーグもファミリー席やってるクラブはあるけどLASKを例に大きな違いはファミリーの年間チケット買うと子供は何人でも連れてくることができる。(国際試合は対象外とかいろいろ制限はあるけど)あとはRapidの場合はホームタウンのアマチュアクラブの子供は簡単に見に行けるらしい。ウィーンの人は大体Rapidファンなのはそういう土壌があるからかもしれない。

日本も少年少女バスツアーや招待もしていると思うのでそこはこちらでも似たような形なのかなと。

ゴール裏コアゾーンは意外と子供もいる。女性もいるけど日本とは雰囲気は全然違う。

応援の声量はホームはやっぱり人多いから声がばらけてしまうし、劣勢や試合がダレると声は小さい。ただビッグゲームやチャンス、得点後などの声は図太い。よく日本ではヨーロッパみたいな応援がしたいっていう人は多いけど、少なくとも声量に関してはそんなに変わらないと思う。よくYouTubeとかで取り上げられる豪快な応援はビッグゲームなどで日本も決勝やダービー、優勝のかかったゲームなら引けを取らないくらいの声量を持っていると思う。まぁ発煙筒や爆竹、コレオはちょっと日本じゃ真似できないけど。

代表戦

日本代表の国内開催に行ったことないから想像との比較になっちゃうけど、ここでも客層、雰囲気は変わりないと思う。代表戦だから来るとか海外サッカー好きだから来るみたいな。オーストリア代表も日本代表と同じように8割以上の選手はほかの国でプレーしている。キャプテン アラバやエース アルナウトヴィッチはオーストリアでプロ経験ないし、2得点決めたバウムガートナーホッフェンハイム所属(試合後ライプツィヒに移籍した)。今回の招集メンバーで国内組は6人のみ。(試合後にアデムが移籍決まったから実質5人)ほとんどの選手がドイツでプレーしている。日本も多くの代表選手がドイツでプレーしているしチーム事情は似ている。

会場の雰囲気は販促物兼応援グッズの旗や国旗が配られて、スタジアムDJによる応援の扇動があったりする所謂フェスイベント的な雰囲気。クラブチームでもお決まりの流れやドイツ語圏定番のゴール後のコール&レスポンスは存在するけど、みんなでこの歌うたいましょう!みたいな流れがヨーロッパでもあるんだな~と少し驚いた。

マチュア

下部リーグの場合は一つの小さなスタジアムを1~2クラブが共同で本拠地にしていることが多いみたい。スタジアムといえるほどの施設を持っているのは4部リーグくらいまでの一部のクラブであとは観客席という名の段差があるだけって場所も多い。一応どこのピッチも広告看板などはついている。クラブハウスは各クラブごとにあって、自分が参加してる6部のチームでもピッチとクラブハウスのロッカールームがある。クラブハウスは本拠地としているクラブ同士で共同で使ってる。ピッチは芝生と人工芝が1面ずつ。試合は家族やメンバー外の選手、地元の人が飲み会として来ているような雰囲気。どのピッチのクラブハウスにもパブがついているからそこでビール飲みながら試合を見る感じ。試合後はそこでみんなでビール飲んだり、決起集会したり。

日本だと自分の知る限り都リーグレベルのチームで自分の施設を持ってるチームなんて片手で収まるくらいなんじゃないかと思う。フットサルコートで練習しているクラブも多いし、自分たちのロッカールーム持ってるクラブなんてあるのかな。サッカーのレベルは日本でやってないから正直よくわからない。

あとリーグ戦はトップチームの他にリザーブの試合も組まれていて基本的に全員に出場機会は与えられるようになっている。日本だとそうしたくても会場確保の関係だったりでなかなかハードルが高そう。こちらはリーグ戦はホーム&アウェイに近い形でやってるから1会場で行われる試合が少ない。よってリザーブの試合が組めるのかなと思う。

 

ファンのアウェイ遠征

ほとんどのクラブではクラブまたはウルトラスが主催するバスツアーが組まれている。(例:LASKはウルトラス主管、RBザルツブルクはクラブ主管でチケット付きバスツアー)オーストリアのスタジアムはアウェイ席が隔離されていてゲートも一般とは違うところに設置されていることが多い。そのアウェイ用ゲートにはバス用広場が設置されていてアウェイファンのバス用に確保されている。試合前にそこにバスで直付けして帰りもそこからササっと帰るといった感じ。電車や自家用車で行く人も多少いるけど少数派みたい。スタジアムによってはそのバス駐車場とアウェイ用ゲートが封鎖できるようになっていて、試合後はしばらく閉じ込められることもある。バスの出発地点は当たり前だけど各クラブのホームスタジアム周辺。

アウェイツーリズムみたいなものは少なくとも国内アウェイではないみたい。グラーツもクラーゲンフルトもザルツブルクも試合前に観光地にいったもののフットボールファンは見なかった。駅前で酒盛りしてる人はいるけど。日本だとうまいもの食ってから=とか試合後に中州やすすきので飲もうぜってなるけどそういうのなく普通にそのままみんな帰っていく。その代わりバスか電車の中で酒盛りする。バスのトランクにはビールケースの山が積まれていた。

基本的にアウェイチケットはアウェイクラブが販売または当日券で購入することになる。アウェイ用の当日券売り場があってそこで直接購入する。

アウェイエリアには基本的にクラブのスタッフがいて何かしら起きたときに対応するようになっているっぽい。ファンもスタッフもみんな顔見知りらしく大体ずっとおしゃべりしてる。ファン同士もアウェイだとみんな知り合いみたいな雰囲気出してる。そりゃ毎回同じバスで移動してたら少なくとも顔見知りにはなるよね。

 

まだ自分は上位リーグの試合しか行ってないので東側クラブのアウェイゲームのみ。西側はスイスとの国境沿いにあるアルタッハやルステナウなどがあり来季行けるのが楽しみ。ちなみにウィーンから電車で8時間かかる。車でも同じくらい。選手たちはというと直近UECL出場権をかけたプレーオフではアウストリアウィーンとルステナウはプライベートジェット使って移動してたみたい。しかも当日入り。そりゃ後半動けなくなるよ、、、と思った。

 

さいごに

いつまで無職のまま耐えられるかわからないけど年間チケットも買ってしまったのでとりあえず来季中は滞在できるように頑張らねば。アウェイ遠征記も続けるので是非購読お願いします。