セカンドポスト

雑記(フットボール/エンジニア/旅行/語学)

システムエンジニア社会人ステージ1を終えて

3月末で新卒から4年間在籍した会社を卒業した。
今後のために自分がこの4年間でできるようになったこと、そうでないことを備忘に残す。

前提として自分は入社までITの勉強は会社から言われた基本情報技術者試験の勉強だけ。学生時代は経済学やスポーツマネジメントを専攻していたので全くの素人状態で入社した。

仕事の内容

それなりの大手のSIer企業でシステムエンジニア職として採用。会社的な業務内容は差し控えるが、大手のコンサル会社のSI部門や大手SIerとやっていることは変わりないと思う。
自分は主にMicrosoft 365 のコラボレーションソリューション(SharePoint、Teams、PowerApps、PowerAutomateなど)を扱う部門で働いた。

4年もいれば一度は部署移動や上司が変わることはあるだろうが運がいいのか悪いのか、一度も変わらなかった。(厳密には変わったが何らかの形で上司として残っていたり数か月後には戻ってきた。)メンバーで一緒に働かせていただいた方々も9割は同じメンバーだった。

上司やメンバーが変わらないことは今回は自分にとっていい方向に転んだ。メンバー間の信頼関係や評価がリセットされることなく4年間過ごすことができたため評価もしてもらいやすくなったし、何より働きやすかった。

 

できるようになると思っていたこと

  • プロジェクトマネージャーとしてそれなりの案件を裁くこと
  • プログラミング言語を使っての開発ができるようになること
  • 海外出張ができればいいな(願望)

実際にやったこと

  1. それなりの規模のプロジェクトマネージャー(4人程度のPJチーム)
  2. PowerPlatformを使ったアプリやワークフローの要件定義、設計、開発、保守
  3. ITコンサルティング
  4. 新事業の立ち上げ
  5. 若手育成のための取り組み(内定者フォロー、新入社員メンター、新人研修登壇)

1.については1年目に地方で発生した炎上現場に一人で投入されたことで一気に力がついた。ネタとしてお客様に怒鳴られたりとかあったけど、今何をしなきゃいけないのかを高速で考えなきゃいけない環境に身を置くことで鍛えられた。自分自身はそんなにつらい案件ではなかったけど、ターニングポイントだったと思う。

2.3.は配属当初暇だったから面白そうって勉強してたスキルが役に立った。初物だったので先人がほとんどおらず、自分の裁量でいろいろ進めることができた。

4.はメーカーさんと一緒に新しい取り組みをさせていただいた。マーケティングや収益も考えたビジネス的思考を行う機会はSEだとなかなかないと思う。若いうちから経験させてもらえてとても感謝している。あとアナウンサーみたいな環境でセミナーの収録させてもらえたのは一生の思い出だ。

5.は入社してからやりたいとおもったこと。若いメンバーの自主性だったり、メンタル的なフォロー、職場での振る舞いをサポートする役回りをしたいと思った。理由は仕事に肩ひじ張りすぎたり、なるべく若い社員と接点を持ちたいなどの理由から。効果的だったかはわからないけど、いつでも声かけてもらっても大丈夫なように振舞った。後輩相談なら別に自分の仕事が忙しくなってもいいかなと思ってもいた。

できるようになったこと

  1. それなりの規模のプロジェクトマネージャー
  2. アプリケーションの要件定義から保守まで
  3. 限定的な領域でのコンサルテーション
  4. 顧客折衝

基本的なPMロールの基礎はできるようになったと思う。特にPowerPlatformの領域は社内でも上位に認めてもらえるくらいになれた。2.については素人にしてはそこそこで気うようになったのは自分でも驚いた。ヒアリング内容や顧客条件、運用を見越した考慮など、4年前の自分ではできるようになるなんて想像できなかった。

入社時に想像した姿よりはかなりできるようになったっと思う。

できなかったこと

  1. インフラやプログラミング言語の知見が増えなかった
  2. 大規模案件のアサインはあまりなかった

比率としては1.がとても大きい。ヨーロッパでの転職活動しているからかもしれないけど、M365のSIスキルはあるかもしれないがそのベースとなる汎用的な知識が圧倒的に足りていないと実感する。この部分は情報系の大学や大学院から来た動機やほかの若手に比べて大きく劣ると思う。個人的にはこの業界にいてかなりコンプレックスなところ(笑)
SIer界隈では必要ないという人も多いけど、自分はあったほうがいいと思う。問題が起きた時や要件が複雑な時などいつかこのあたりの知識がないと痛い目を見る気がしている。
2.はもう結果論でしかない。大規模案件にメンバーとしてでも最初からアサインされることはあまりなかった。あったとしても途中からフォローで入ってちょっと立て直しに協力して終わり。まぁ理由はわかってるんだけど。

 

今後のやりたいこと

正直自分には特異なスキルはなくて、その場で結果に(それなりに)コミットできるという中途半端な能力だと自己分析している。だから稼ぐための手段としてシステムエンジニアを選んだ。ゴールのために何が必要か、を考えられるのは得意かもしれない。でもそれって抽象的な能力なのであんまりアピールもできないのかなーと。特に海外就職を目指すなら。

なので日本に戻ってきたときに再就職のアピールできる結果と経験の貯金はできたかなと思っている。

余裕があればできなかったこと 1.の知見もつけられたらいい。オーストリアのFH(大学っぽくて専門学校っぽくもある機関)に入るのも選択肢の一つ。そこまでドイツ語が上達すればだけど。